「窓ガラスが割れたので修理してほしいけどどこの業者がいいの?」
「窓ガラスを交換してもらうとどのくらいの費用がかかるんだろう?」
あなたはそのようなことを思ったりしませんか?
窓ガラスの修理や交換が必要になったとき、どこに依頼したらいいのかわからないから、とりあえずインターネットで調べて出てきたところに電話してみた…。
多くの人はこうした選び方をしています。
しかし実際に来てもらうと、ガラスの種類の説明もなく、修理の相談もできないまま交換されたり、見積もり以上の金額を請求されるなど、納得できない対応に後悔するケースも少なくありません。
ここでは、こうした失敗を避けるためにぜひ知っておきたい「業者選びのチェックポイント」とも言える項目についてお話していきます。
窓ガラスの修理や交換を依頼する際は、さりげなく次のような点をチェックしてみましょう。
窓ガラスが割れたりヒビが入る原因は何?
窓ガラスが割れる・ヒビが入る原因には、大きく分けて次のような2種類があります。
物理的な衝撃によるもの
物が当たる・人や動物がぶつかるなど物理的な衝撃が加わった場合です。
物理的な衝撃による場合は割れることが多く、ヒビの場合は放射状・くもの巣状に亀裂が入るケースが目立ちます。
温度差によるもの
ガラス表面の部分ごとに温度差が生じ、膨張する部分としない部分が発生した場合です。
ガラス表面の部分によって膨張する部分としない部分があるために、互いに引っ張り合う形となり亀裂が生じます。
これを一般に「熱割れ」と呼んでおり、「割れ」と名がついていますがヒビの入った状態を指しています。
必ずしも放射状ではなく、窓枠の端の方から比較的大きく亀裂が走るのが特徴です。
このように窓ガラスが割れた、またはヒビが入るなどして業者を依頼した際、丁寧な業者なら、その現象について、そして修理や交換についても説明してくれることがあります。
特にヒビの場合で、熱割れを起こしているケースは「どうしてこうなったのか」「またなる可能性があるのでは」と、疑問が次から次へとわいてくるものです。
詳しい説明をされても素人にはわからないことが多いですが、それでも説明されたことで安心感が得られるのは間違いありません。
窓ガラスが割れたりヒビが入ったままだとどうなるの?
窓ガラスが割れたままにしておく人はあまり多くはありませんが、割れたままにしておくと外部からの侵入がほぼ防げない状態であることは間違いありません。
また、侵入者だけでなく、虫や動物などの生き物のほか、雨や風、ごみなども入ってきますので、交換が必要になります。
一方のヒビは、たいしたことはないと放置してしまう人が、意外にも目立っています。
ヒビだけだから雨風はしのげる=外部から何も入ってこない=侵入されることはない=修理も交換も不要、と見た目だけで判断してしまっているのです。
しかし窓ガラスのヒビは、侵入者にとって「この家の者は警戒心が薄い」という目印になりやすく、空き巣狙いの対象になる可能性が高いのです。
さらに、ヒビの入った窓ガラスはこれまでの強度を保っておらず、とても弱い状態となっているため、少しの衝撃で割れてしまうことがあります。
直接衝撃を与えなくても、その近くを走り回ったり、雨戸を閉めるのにガタガタしただけでも割れる危険すらある…そんな状態だと認識しておく必要があります。
こんなことについても説明してくれる業者を選ぶようにすれば、まず失敗はありません。
窓ガラスが割れたりヒビが入った場合の応急処置は?
窓ガラスが割れたりヒビが入ったりした場合、業者に来てもらうまでの間、何かしらの応急処置をしなくてはなりません。
しかし、たいていは「どうすればいいの?なにをすればいいの?」という状態でしょう。
割れた場合
完全に割れてしまっている場合は、基本的には「近づかない」ことです。
窓ガラスは割れるとかなり広範囲に飛び散りますので、こんなところに?と思う場所で破片が見つかることも多いのです。
割れた破片で怪我をしないためにも、近づかない・スリッパなどをはく、が基本です。
もし、割れた部分が窓枠に残って今にも落ちそうな状態…など差し迫った危険がある場合は、長いほうきなどを使って落とし、業者の到着を待ちます。
処置としては、交換以外にありません。
ヒビの場合
ヒビの場合も基本は近づかないことです。
ただし、業者がその日のうちに来てくれる場合に限ります。
業者の到着が翌日以降になる場合は、亀裂が広がって割れることを防ぐために応急処置が必要です。
ヒビの入った部分を覆うように、広範囲にガムテープを貼っておきます。
ガムテープでヒビの部分を環状に囲むようにすると良いでしょう。
そのうえで、業者が到着するまでは近づかない・触らないようにします。
処置としては、交換が基本ですがヒビの状態によっては修理可能な場合もあります。
ですが、新品のときと比べると強度が落ちていること、これまでよりも割れに弱くなっていることは間違いありません。
ほかにも、車のガラス用の補修剤や瞬間接着剤を使う方法もありますが、失敗するケースも多く、その場合は修理が不可能となり、交換以外に選択肢はなくなります。
窓ガラスを修理するか交換するかの判断はどうするの?
窓ガラスを修理にするのか交換にするのか…の判断は、素人では難しい面が多々あります。
見た目だけではガラス内部でどのような変化が起こっているのか、その先にある危険がどんなものなのか、まったく予測できないからです。
そのため、修理で対応するのか、交換するべきか…といった判断は、専門知識を持った業者に一任するのがベストと言えます。
しかし、完全に割れてしまっている場合は、「交換」の選択肢しかないことは誰にでもわかるでしょう。
ではヒビの場合はどうでしょうか。
ヒビの場合でも、修理が可能なものと交換するしかないものがあります。
修理可能なヒビ
業者ごとに判断基準は異なりますが、ヒビの大きさによって修理の可否が決まります。
たとえば直径5ミリ以内なら修理可とする業者、3センチ以内も可とする業者、さまざまです。
中には、ヒビの修理は受け付けない、すべて交換という業者もあります。
参照:窓ガラスにヒビが入ってしまった。修理はどうしたらいい?応急処置は?
修理不可能なヒビ
複数のヒビ
ヒビの発生が1箇所ではなく複数個所にわたる場合、ほとんどの業者は修理不可能と判断します。
1箇所を修理している間にほかの箇所が割れてくる可能性もありますし、強度がほとんど維持できない状態となっているためです。
放射状のヒビ
放射状に多数の亀裂を生じさせているヒビは、修理不可能と判断されるケースがほとんどです。
窓ガラスの修理について
ヒビの入った窓ガラスでも、業者の判断で修理が可能となった場合は、交換するより安く済むことが多いので、利用者としてはとてもありがたい話です。
窓ガラスの修理ってどうするの?
窓ガラスの修理は、ヒビの入った部分に専用の補修液を浸透させる方法で行われます。
基本的なやり方は、車のガラス補修と同様ですが、車のガラスのように特殊なつくりをしていない窓ガラスの場合、専門家でなければ失敗する可能性が非常に高くなります。
また、車のガラスのような厚みがなく、ヒビが入ることで強度が落ちているため、作業中に割れて怪我をする危険も伴います。
そのため、窓ガラスの修理は専門家に依頼する必要があるのです。
窓ガラスの修理はどのくらい時間かかるの?
修理する窓ガラスの設置場所、大きさ、種類など条件によって異なります。
ごく一般的なフロートガラスなら、30分~1時間もあれば修理可能という業者もあります。
窓ガラスを修理する場合の費用は?
窓ガラス修理にかかる費用は、およそ10,000円前後~というところがほとんどです。
ガラスの種類や設置場所、大きさやメーカーによっても異なります。
また、出張料や基本料金などもかかるところが多いため、見積もりの段階で詳しく聞いておきましょう。
窓ガラスの修理に使える保険はないの?
窓ガラスの修理に使える保険は、賃貸住宅なら火災保険があります。
契約内容によって異なるため一概には言い切れませんが、多くの場合は火災保険が適用となっています。
また、免責が設定されている場合もあります。
ただ、窓ガラス修理が必要になった理由など詳細に調べられますので、故意に割った場合は保険利用を断られる可能性が高く、請求には修理業者の発行する請求書等が必要になります。
中には、賃貸住宅の場合は窓ガラス修理を契約者の負担なしで行ってくれるケースもありますので、契約内容を確認し、管理会社に相談してみると良いでしょう。
参照:窓ガラスを割ってしまったけど修理するといくらくらいするの?
窓ガラスの交換について
多くの業者は、窓ガラスのヒビも交換の対象と判断しています。
完全に割れた状態でなくとも、「いずれ割れる」ことが確実であるため、安全に配慮し、修理ではなく交換を選択しているのです。
窓ガラスの交換ってどうするの?
窓ガラスの交換は、サッシごと外し、ついているガラスをすべて落とすことから始まります。
その上でパッキン部分もすべて新しいものに交換し、新しいガラスを装着するのが一般的です。
当然、古い割れたガラスは業者が持ち帰ってくれます。
窓ガラスの交換はどのくらい時間がかかる?
窓ガラスのサイズや設置場所、種類によって異なります。
一般的な家庭で使用されているフロートガラス、90×180サイズ、1階テラス部分の交換のケースで1時間程度です。
2階以上の部屋や特殊なガラスの場合は、さらに時間がかかる可能性もあります。
窓ガラスの交換する場合の費用は?
こちらも窓ガラスのサイズ、メーカー、種類、そして設置場所によって異なります。
特殊な機能を持ったガラスであれば、ガラス代金だけでなく工賃も高額になる可能性があり、有名メーカーのものを使えばさらに高くなります。
また、交換しにくい場所だったり、特殊サイズだったりした場合も費用は高くなる傾向があります。
一般的なフロートガラスならガラス代金だけで5,000円前後からなので、工賃等含めても10,000円前後で交換可能な場合があります。
窓ガラスの交換に使える保険はないの?
修理と同様に、火災保険が適用されるケースがあります。
当然、故意の破損には適用されませんが、多くの場合、適用されています。
また、修理と同様に、賃貸住宅の中には窓ガラス交換や修理を入居者の負担なしで行ってくれているところもあります。
もともと業者と提携している可能性もありますので、管理会社に確認してみるのが良いでしょう。
どうせ窓ガラスを交換するなら他の窓ガラスに変えてみる
どうせ割れてしまって交換しなくちゃいけないのなら、もっと割れにくいガラスや防犯性の高いガラスにしてもいいのでは…?と考える人も少なくありません。
プライバシーに配慮したガラス
すりガラス、くもりガラスと呼ばれるものです。
不透明な仕上がりになっているため、浴室や洗面所など、プライバシーに配慮が必要な場所に多く使用されています。
大きさにもよりますが、10,000円~30,000円前後です。
複層ガラス
複数舞のガラスの組み合わせによって作られているガラスで、結露対策として多く使用されています。
雪の降る地域などでは標準装備であることがほとんどです。
価格は、大きさや設置場所等にもよりますが、20,000円~40,000円前後です。
強化ガラス
強度を高めたガラスです。
フロートガラスのおよそ3倍の強度を誇るため、学校など安全性を高めたい場所に用いられます。
価格は30,000円~60,000円前後です。
合わせガラス
車のフロントガラスのように、特殊フィルムを用いて複数枚のガラスを貼り合わせ、作られています。
目的別に、防犯性、防災性、防音性のそれぞれを高めた3種類の合わせガラスがあります。
価格は40,000円~130,000円前後と幅広くあります。
網入りガラスからフロートガラスへの変更?
窓ガラスに突然のヒビを生じさせる熱割れの多くは、網入りガラスで発生しています。
これは、網がガラス内部で異物として認識されることで強度が低下すること、温度差が生じやすくなっていること、端のエッジ部分に水が入り込み網が錆びて浸食が進むことなどが原因とされています。
なら、網入りガラスをやめてフロートガラスに変更すれば値段も安いし、熱割れが起こらなくて済むのでは…?
そう考えてしまいがちです。
たしかに、網入りガラスをやめれば熱割れは起こりにくくなります。
ですが、建築基準法では次のように定めています。
(外壁の開口部の防火戸)
第六十四条 防火地域又は準防火地域内にある建築物は、その外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に、防火戸その他の政令で定める防火設備(その構造が準遮炎性能(建築物の周囲において発生する通常の火災時における火炎を有効に遮るために防火設備に必要とされる性能をいう。)に関して政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものに限る。)を設けなければならない。
《国土交通省 防火設備に係る関係条文等 http://www.mlit.go.jp/common/000042697.pdfより引用》
網入りガラスは「防火ガラス」とも呼ばれているように、火災発生時には延焼を防ぐ大きな役割を果たします。
そのため、法律で定められた箇所には防火設備としての防火ガラス、つまり網入りガラスが設置されているので、これを防火機能のないフロートガラスに変更することは難しいのです。
しかしこうした場合でも、これに代わる防火機能を持ったガラスになら変更が可能ですので、業者に相談してみると良いでしょう。
ガラス屋に窓ガラスの修理や交換をお願いするとどのような費用がかかるの?
ガラス屋さんに窓ガラスの修理または交換を依頼する場合、ガラス代金のほかにもさまざまな費用が発生します。
出張料
窓ガラスの修理・交換に出向くのに必要とされるもので、交通費だと考えて良いでしょう。一般的なのは3,000円~8,000円前後ですが、業者によっては出張料無料のところもあります。
基本料金
いわゆる作業工賃です。
ガラス1枚につき請求ではなく、1件の修理・交換につき1度、請求されます。
8,000円~15,000円前後のところが多いですが、中には無料としているところもあります。
駐車場代
作業を行う場所付近に駐車スペースがない場合、時間貸し駐車場を利用し、その代金も請求するところがあります。
時間外料金
土日祝や深夜・早朝など業者の通常の営業時間外の修理・交換依頼で発生する費用です。
どの業者も明確な「時間外料金」を公開はしておらず、問い合わせをしなければわからないというのが現状です。
中には、時間外料金を含む基本料金として8,000円~12,000円前後と公開しているところもあります。
一般的な基本料金が3,000円~8,000円前後であることを考慮すると、時間外料金は4,000円~5,000円前後と考えることができます。
キャンセル料
業者に修理・交換を依頼したものの、その後で管理会社からほかの業者が派遣されてきた…などの理由でキャンセルしたい場合は、まだ業者が出発していなければキャンセル料もかからない場合がほとんどです。
しかし、すでに出発して現場に向かってしまっている場合や、現場に到着してしまっている場合には、キャンセル料が発生することになります。
金額は業者ごとに異なりますが、出張料の部分を請求されるケースと、見積額の何割…というケースがあります。
ガラス屋を選ぶ時のポイントや注意点とは
窓ガラスの修理や交換の際に業者を選ぶポイントは、人によってそれぞれあるでしょう。
ですが、頻繁に依頼する予定でもない限り、それほど多くのこだわりを持つ必要はないと言えます。
業者選びで外せないポイントは次のようなものです。
すぐに来てくれる
窓ガラスの修理・交換という緊急事態に、即日対応してくれる・すぐに駆けつけてくれるというのは重要なポイントです。
ただし、対応地域が限定される場合が多いので、自分の居住地域を管轄している業者を上手に見つけましょう。
見積もりが明確
問い合わせをした際の見積もりが、ハッキリしていることです。
特に、必要経費についてうやむやにして現地についてから伝えるようなところは、見積額が変わる、追加料金が発生するなどのトラブルに発展しがちです。
実績がある
窓ガラスの修理・交換を行ってきた確かな実績のあるところなら安心です。
多くの実績を持つ業者なら、電話帳やインターネット上でも広告を出していることが多いです。
窓ガラスの修理や交換でおすすめのガラス屋ランキング
窓ガラスの修理・交換をしてくれる業者はたくさんありますが、たくさんありすぎてどこがいのかわからない…そんなこともよくあります。
ガラスの生活トラブル救急車
ほとんどのガラス業者が修理・交換時の費用として請求する「基本料金」そして「出張料」が0円なのが大きな特徴です。
ガラス代金以外の部分で費用がかさみやすいガラス修理・交換も、これなら安心して依頼できます。
また、見積もりも適正で、請求額との差はほとんどなく、追加料金など意味不明な請求もありません。
24時間365日受付対応してくれるのも心強く、都内なら最速30分で駆けつけ可能です。
一般的なガラスだけでなく、特殊機能付のガラスも豊富に、そして常に扱っているので、どんな案件にも対応でき、実績豊富なのも納得です。
ガラスの生活救急車について詳しく見てみるならこちらをどうぞ。
ガラスの緊急隊
出張料金・工賃・ガラス代がコミコミ料金で19,800円!がうたい文句です。
ガラスのサイズに制限はあるものの、明瞭会計は安心材料です。
対応地域は全国的で、北は北海道から南は熊本など、あらゆる地域に対応しています。
中には対応していないところもありますが、それでもかなりの広範囲で対応可能となっています。
最速30分での到着を心がける・1時間以内の作業・クレジットカード対応など、利用者の求めるサービスを展開し続けています。
ガラス110番
24時間365日受付可能で、全国対応しています。
見積もり金額への追加料金もなく、年間実績は20万件以上です。
また、ガラス修理・交換は、8,000円からの低料金となっており、支払いもクレジットカードだけでなく分割払いにも対応しています。
家庭用のガラスだけでなく、学校やオフィス、車のガラスにまで対応しています。
さいごに
窓ガラスの割れやヒビは、私たちの生活の安全を考えたとき、決しておろそかにできない部分です。
放置することで防犯上・安全上・衛生上の重大な欠点となり、快適な生活を崩壊させてしまうことすらあるからです。
ほんの少しの油断や修理・交換を惜しむ気持ちが、自分自身や家族の安全を奪い去ってしまうのだとしたら、それほど恐ろしいことはありません。
割れた窓ガラスは凶器でもあります。
ヒビの入った窓ガラスは鍵のかかっていない玄関と同じです。
決して軽視することなく、安全対策をしっかりと講じてください。