窓ガラスにヒビが入ってしまっても
「ほんの少しだし小さいから大丈夫だよね?」
「今すぐどうなるってものでもないと思うし、そのうち交換すればいいや」
と、放置してしまう人はとても多いものです。
しかし、本当にそれで大丈夫だと思いますか?
人間の骨が、ヒビの入った状態よりも折れてしまっているほうが治りが早いのと同じように、窓ガラスもヒビの入った状態のほうが厄介な点が多々あるのです。
そこで今回は、窓ガラスにヒビが入ってしまった際の応急処置など対処法や、修理に関する疑問点についてお話していきます。
もくじ
ヒビの入った窓ガラス、放置したらどうなるの?
窓ガラスは、子供や孫がおもちゃをぶつけてしまった、庭の手入れをしていて小石が飛んで当たってしまった…など、予測もしなかった一瞬の出来事で簡単にヒビが生じてしまうものです。
こうした場合でも、多くの人は「割れた」のでなければ大丈夫と安易に考え、放置してしまっている現状がありますが、実は「窓ガラスのヒビはとても危険」であり、そう言われるのには理由があったのです。
強度が落ちている
ヒビの入ってしまった窓ガラスは、極端に強度が落ちています。
通常の強度を10だとしたら2~3程度にまで落ちているケースも多く、見た目ではわからない変化がガラス内部で起こっています。
割れやすい状態になっている
窓ガラスのヒビは、単なるヒビではありません。
ほんのわずかな外的要因が加わることによって簡単に割れへと発展する、いわば「割れへの導火線」とも言えるものです。
特に、
・強めの風
・振動
・接触
これらの外的要因には非常に弱い状態となっているため、不用意に触ることだけでなく近づくことも避けるべきとされています。
不用意に近づいた瞬間に突然割れて怪我をする可能性も否定できないため、ヒビだから大丈夫という誤った認識で行動しないよう注意してください。
とりあえず!今すぐできる応急処置はコレ
見た目と違って、窓ガラスを非常に危険な状態にしているヒビ。
今すぐ修理か交換したいけど深夜だし…というケースも少なくありません。
そんな場合の応急処置の仕方を紹介しましょう。
ガムテープか台所用のアルミテープを貼る
まずはどの家庭にも1つくらいはあるガムテープか台所用のアルミテープを使って、とりあえずの応急処置をします。
窓ガラスにできたヒビより大きな範囲を覆うようにして貼ってください。
このとき注意したいのは、「力を入れないこと」です。
窓ガラスに「しっかり貼り付ける」のではなく「上から覆うように・乗せる感覚でそっと貼る」のです。
力を入れてしまえば、それによって割れてしまいますので、絶対にやめましょう。
風よけ対策をする
ヒビの入った窓ガラスに風が当たらないように対策をします。
深夜等の場合は、振動をできるだけ伝えないように雨戸を閉めることができるなら、閉めてしまいましょう。
もし無理なら、窓ガラスの外側からダンボールなどを使って風が当たらないように覆います。
これらは、あくまでも修理業者が到着するまでの応急処置です。
こうした状態にして「もう大丈夫」と放置するのは、とても危険なのでやめましょう。
修理したいけど、どうすればいいの?
ヒビの入ってしまった窓ガラスを修理したい場合、窓ガラスの修理・交換を手がけている専門業者を探す必要があります。
ヒビの状態や大きさなどから適正価格で見積もりをしてくれるところ、すぐに対応してくれるところ、実績の多いところなどがおすすめです。
今はインターネット等でもすぐに見つかります。
自力で修理はできないの?
DIYが流行のように言われている時代ですが、それでOKなものとそうでないものがあります。
窓ガラスの修理は、ハッキリ言って専門家にしかできません。
それでも、自己流の修理術を披露したサイト等の影響で、ヒビの入った窓ガラスの修理を試みる人も増えています。
自動車用ガラス補修剤による修理
自動車ガラスのヒビを補修するための商品が、カー用品店などで販売されています。
ガラスのヒビに液状の補修剤を流し込んで埋めるという理屈ですが、補修剤がヒビに入り込む前に固まってしまい失敗に終わるというケースが多く見られています。
瞬間接着剤による修理
自動車ガラスの理屈と同じで、ヒビに瞬間接着剤を流し込んで接着する方法です。
同様の失敗のケースが多く見られます。
これらの方法は、インターネット上でよく見られる内容ですが、よほど慣れた人でなければ失敗してしまう可能性が高く、あまりおすすめできるものではありません。
また、こうした補修を行って失敗に終わってしまった場合、専門業者の技術を持ってしても修理は不可能となり、交換以外に選択肢はなくなるというリスクがあります。
本来のヒビのままにしておけば修理で済んだものも、自己流の補修を試みたがために交換になってしまう…。
こんなもったいないことはありません。
そもそも、窓ガラスのヒビの修理なんて業者に依頼できるもの?
窓ガラスの修理は、専門業者に依頼することができます。
多くの専門業者では、窓ガラスの交換と修理の両方を手がけており、傷や破損の大きさ、状態によって修理または交換を行っています。
窓ガラス専門業者と聞くと、交換がメインで修理なんてどうせやっていないだろう…と思ってしまう人もいますが、それは間違いです。
余分な出費は避けたい、修理できるものならそうしたい、と考える人も少なくありませんので、もし修理でとお考えの場合は、専門業者に遠慮なく相談してみてください。
窓ガラスの状態も確認せず、交換ばかり薦めてくるなら、別の業者をあたってみるのも良いでしょう。
窓ガラスのヒビを修理する場合の費用はどうなるの?
窓ガラスにヒビが入って、修理することになった場合の費用については、ヒビの入った原因が何なのかによっても異なります。
主に、自費で支払う場合と加入している火災保険で補償される場合があります。
過失によるもの
たとえば誤って何かをぶつけてしまった・転倒してぶつかってしまった…等の過失によるものの場合は、加入している火災保険が使えるケースがあります。
契約内容にもよりますが、多くの場合は適用されています。
故意によるもの
窓ガラスを殴りつけたらヒビ・割れが生じた…というような、意図してやった行動が原因の場合は一切の保険が適用されません。
入居者の過失による損害を補填する火災保険であっても、故意によるものとわかれば適用からは除外されます。
熱や温度変化等、自然によるもの
気温の変化等が原因で起こる窓ガラスの熱割れも、火災保険が適用されるケースがあります。
契約内容によっても異なりますが、一般的な契約内容であれば補償される場合が多いので、一度契約内容を確認してみてください。
このように、過失によるものや自然現象によるものの場合は、火災保険が適用されることが多いため自己負担はほとんどなく修理が可能です。
しかし保険会社や契約内容によっては、免責額の設定や例外設定がなされている場合もあります。
いっそ、修理よりも交換したほうがいいの?どっちがいいの?
ほんの小さなヒビでも、窓ガラスの強度は驚くほど落ちています。
「え?そんな風に見えないけど」と思う人がほとんどですが、ヒビの状態によってはもうすでに「割れる寸前」と言っても過言ではないほどに劣化が進行しているのです。
そんなヒビの入った窓ガラスですが、修理をするのと交換してしまうのとでは、実際どちらのほうが良いのか、素人にはわからないものです。
そして、その部分に関して言えば、窓ガラスの専門家にしかわからないと言えます。
ただ、修理可能な状態と、交換が必要な状態が素人目にもハッキリわかるボーダーラインもあります。
・ヒビが10センチ以上など大きな場合
・ヒビが複数個所にわたる場合
・蜘蛛の巣状にヒビが入っている場合
・自己流の修理を行って失敗した場合
こうしたヒビの場合には、修理は不可能ですので交換しか選択肢がありません。
修理代を考える
修理にしても交換にしても、気になるのが費用の面です。
一般的な感覚としては「修理よりも交換のほうが高額」でしょう。
もちろんそれに関して、大きくは間違っていません。
しかし、修理が必要な窓ガラスの設置場所、サイズや種類などの条件によっては、修理するよりも交換してしまったほうがお得な場合もあります。
参照:窓ガラスを割ってしまったけど修理するといくらくらいするの?
強度を考える
窓ガラスの強度に関して言えば、たとえ見た目は完璧に修理ができたとしても、その強度は本来よりも劣ったものとなってしまっています。
10あるはずの強度が7~8など、少なからず落ちているのは確実です。
安全面や防犯上を考えると、見た目がきれいに修理されていることよりも、強度が十分に保たれていることのほうが重要なのではないでしょうか。
トータルで考える
窓ガラスの修理・交換をトータルで考えたとき、どちらを選択するのがより良いのか悩むところでしょう。
ですが、1つだけ、確実で変わりようのない現実があります。
「二重の手間と費用をかけないためには、交換がベスト」
ということです。
交換と比べて安い費用で、たとえ見た目は元通り・きれいに修理ができたとしても、その強度は確実に落ちています。
つまり、割れやすい状態になって戻ってきたということです。
割れやすい窓ガラスになっているので、いつ何時、割れるかわかりません。
今回はヒビで済んだかもしれませんが、次はそうはいかないでしょう。
そうなったとき、今度は交換の手間と費用がかかるようになります。
1枚の窓ガラスのために、修理費用と交換費用の両方をかけてしまうことになるわけです。
これほど無駄な出費はありません。
修理とはいえ、決して安いものではありません。
業者にもよりますが、10,000円前後はかかるのが一般的です。
それプラス、新規に交換ともなれば数万円の追加です。
昔の人はよく「安物買いの銭失い」と言ったものです。
後々のことを考えて、どちらを選択すれば損がないか考えてみるようにしましょう。
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おわりに
割れていなければ大丈夫…という感覚は、誰もが持っています。
しかし、窓ガラスのヒビは「割れる前段階」の状態でしかなく、それ以上でもそれ以下でもありません。
また、運よく修理が可能な状態であったとしても、その強度は確実に落ちており、割れる危険性を増した窓ガラスへと変貌を遂げています。
・見た目はきれいだけど今までよりも割れやすい窓ガラス。
・見た目はきれいだけど危険性を増した窓ガラス。
地震大国と言われる日本だからこそ、最大限に危険を排除して、安全な生活を送れるように心がけたいものです。