窓ガラスの特徴

ペア(複層)ガラスって防犯対策になる?

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ペアガラスは、一般的な板ガラスが2枚使われているため、一見すると強度がある・防犯効果がある…ように見えるでしょう。
では実際はどうなのか?とても気になるところです。

今回は、自宅の防犯対策としてペアガラスを検討している人のために、ペアガラスの防犯性能について解説していきます。

窓ガラスへの犯罪にはどのようなものがある?

現在、日本国内で起こる侵入盗…いわゆる空き巣による被害の半数以上が窓ガラスからの侵入によるものとなっています。その割合は一戸建てで全体の約6割、集合住宅で全体の約3割にまで上ります(2017年 警視庁調べ)。
(参考:警視庁HP  http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/akisu/ppiking_house.html

こじ破り

窓ガラスを侵入経路とする手口の中でもっとも多いのが、この方法です。
一般的な「横に引いて動かすタイプの窓」の鍵部分にドライバーなどの工具を使って穴を開け、そこから手を入れて鍵を開けるというやり方です。

打ち破り

その名のとおり、窓ガラスを打ち破って侵入する方法です。
ハンマーなどの工具類のほか、大きめの石のように破壊力のありそうなものを使ってガラスを破るというやり方です。場合によっては足で蹴って破壊することもあります。

焼き破り

ライターやバーナーなどで窓ガラスを熱したのち、水をかけるなどしてガラスにヒビを入れて破壊する方法です。
高熱にさらされたガラスは、水がかかるなどして急激に冷やされると割れる性質を持っています。まさにこれを利用したやり方といえます。
また、この方法は特殊な道具も必要なく、ガラスの割れる大きな音がすることもないため、近年特に多くなってきています。

これら3つの方法が、侵入盗の代表的な手口です。いずれも侵入経路は窓ガラスとなっており、「無締り(無施錠場所からの侵入)」に次ぐ多さです。つまり、施錠をしっかりしていた場合の侵入経路は、窓ガラス1本に絞られてしまう可能性すらあるということが言えます。

窓ガラスに比べてペアガラスは防犯効果が期待できる?

さて、ここで注目されるのが複数のガラスでできているペア(複層)ガラスです。
「2枚のガラスでできているんだから、その分強度もありそう。」
『3矢の教え』のように、複数なら強いだろうというイメージで見てしまうのはある意味当然と言えるでしょう。

しかし残念なことに、一般的なペアガラスには防犯効果が期待できるような強度・性能はないのです。
ペアガラスに期待できる性能は、基本的には遮熱・断熱、そしてそれに伴う結露防止効果なのです。

ペアガラスじゃ絶対に無理?

ペアガラスには防犯効果がない、だから絶対無理。
…というわけではありません。メーカーによっては防犯ガラスを採用したペアガラスを作っているところもあり、こうした商品の場合にはペアガラスであっても防犯効果に期待することができます。

防犯効果が高い窓ガラスは?

防犯対策を主として考えるなら、もっとも効果が得られるのは「防犯ガラス」…いわゆる「合わせガラス」です。
合わせガラスは、複数枚の板ガラスを特殊な膜を使って密着させたもので、自動車のフロントガラスに使われるほどの強度を持っています。
また、ガラスとガラスの間に挟む膜の種類をより強固なものに変更したり、膜の量を増やすなどしてさらに強度を上げたものが防犯ガラスとして出回っています。

防犯ガラスは完璧?

こうした防犯ガラスが、窓ガラスからの侵入を強力に防いでくれることは確かですが、それでも100%ではありません。いくら強靭な防犯ガラスだと言っても、絶対に、何があっても破られることがない…というわけではないのです。
とはいえ、それは「多くの時間をかければ破れる」というレベルの話です。

一般に、侵入盗は侵入経路を確保するのに「5分以上かかった場合、7割以上が諦める」とされています。さらに、10分以上かかった場合は9割以上、つまりほぼすべての犯罪者が侵入を諦めるとすら言われています。
こじ破り・打ち破り・焼き破りといった、窓ガラスを破壊することによる侵入を強力に防いでくれる防犯ガラスは、その防御網を破るまでの時間をかせいでくれます。つまり、非常に破りにくい、破壊しにくい構造になっているのです。

防犯ガラスは、絶対に誰にも破ることのできない完璧なガラスではありません。しかし、それを破るためには多くの時間を必要とする、侵入盗泣かせの厄介なガラスであるため、侵入を諦めさせ、結果的には被害を未然に防ぐことが可能となるのです。

網入りガラスはダメなの?

多くの人が誤解しているのが「網入りガラス」でしょう。
ガラスの中にワイヤーが入っているために、見た目には非常に強度がありそう・割れにくそう…だからです。
しかし、網入りガラスは防犯を目的として生まれたものではなく、防火性と、割れた際の飛散防止という性能を持ったものでしかないのです。

その証拠に、実際の侵入盗に狙われた窓ガラスの種類は、一般的な板ガラス(フロートガラス)と同じくらい網入りガラスが多かったというデータも出ているのです。そのくらい、網入りガラスは防犯効果のないガラスだったのです。

窓ガラス以外に防犯効果を高める方法は?

他の建材と比べて壊れやすい窓ガラスは、「壊しやすい」建材とも言うことができます。そのために侵入盗が狙いを定めて来るのですが、それならば窓ガラスを交換さえすればもう安心・大丈夫…なのかというと、それも少し違います。

トイレや浴室などの小さめの窓や、格子のついている窓なら防犯対策がされているから大丈夫!と過信している人も少なくありません。しかし、実際の侵入盗は、こうした場所からも入り込んでいるという事実があるのです。
ならどうすればいいの?手の打ちようがないじゃないの!…と諦めずに、有効な手段を考えてみましょう。

二重窓にする

予算の問題もありますが、二重窓を採用します。窓ガラス自体が割れにくい防犯ガラスならさらに安心ですが、窓が二重になっている時点で、割るのに時間がかかる・作業しにくいという効果が得られます。

防犯ブザーを使う

ホームセンターや100円ショップなどにもありますが、窓の開閉を感知してブザーが鳴るというグッズです。侵入盗をはじめとする犯罪者は、音などにより周囲に知られることを特に嫌いますので効果的です。

センサーライトを設置

侵入盗が狙いやすいテラスや庭、車庫周辺など人目につきにくい場所には、センサーライトを設置すると効果的です。ホームセンターなどで、5,000円程度から見つかります。

防犯カメラの設置

これは私が実際に行っている防犯対策ですが、防犯カメラを設置すると非常に高い効果が得られます。最近はダミーのものも出回っていますが、スマホ等のカメラ機能で「本物かダミーか」を見分けることが簡単にできてしまうので、可能なら本物を設置するのがおすすめです。

防犯フィルムを貼る

賃貸住宅などで窓ガラスの交換等が不可能な場合は、防犯フィルムを貼るなどの対策を講じましょう。防犯ガラスほどの効果は得られませんが、防犯用の特殊機能を持ったフィルムなら、何もしないよりずっと安心です。

死角をつくらない

可能な場合と不可能な場合がありますが、できるだけ死角になるような場所は作らないようにします。庭の草がボーボーになっていたり、荷物が山積みになっているなど、隠れ場所になりやすい環境を作ることは、犯罪を引き寄せてしまいます。

破損箇所の補修はすぐに

海外の著名な方の話にもあるように、破損箇所等はすぐに補修しておきましょう。
たとえば窓ガラスにヒビが入っても放置、雑草だらけになっても放置、ごみだらけになっていても放置…といった状況は、家の周辺・環境に無頓着で関心がないという印象を与え、侵入盗が目をつける可能性が高くなります。

小さな異常にも常に鋭く反応している様子が見えることで、大きな犯罪は未然に防げるのだと言われています。

さいごに

窓ガラスを侵入経路とする犯罪は、空き巣だけでなくストーカー等も含め、近年非常に増加傾向にあります。こうした犯罪の被害者にならないためにも、各個人が防犯に対する正しい知識を身につけ、実行していくことが大切です。

家の中でもっとも危険なのが、壁と比べて破壊しやすい窓ガラスであることは、多くの人が知っているところでしょう。それならばなおのこと。大切な財産と家、そして家族を守るためにも、できる防犯対策を少しずつでも始めてみましょう。

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