「網入りガラスにヒビが入ったんだけどどうしたらいいの?」
「網入り窓ガラスが割れたんだけど交換するとどのくらいの費用がかかるの?」
何て疑問はありませんか?
ガラス内部に網が入っている「網入りガラス」は、学校や何気なく利用している公共施設など、あらゆる場所で見かけることが多いでしょう。
また、公共施設だけでなく自宅の窓ガラスに使われていることもあります。
そんな自宅の網入りガラスがひょんなことで割れてしまった場合や、割れてはいないけれど網入りではない別のガラスにしたいと考えた時、交換に関するさまざまな疑問が出てくることでしょう。
そんな方たちのために今回は、網入りガラスの交換にまつわる疑問をさまざまな角度から検証し、解説していきます。
もくじ
網入りガラスの価格はいくらくらい?
一般に出回っている網入りガラスは、およそ15,000円~30,000円前後の価格のものが主流となっています。
もちろん、サイズやガラスの厚み、特殊機能の有無などによっては価格も上下します。たとえばサイズが小さな普通の網入りなら3,000円程度からありますし、一方でペアガラスの網入りは50,000~60,000円ほどもするなど、機能に見合った価格設定がなされています。
網入りガラスってどこで購入することが可能なの?
網入りガラスは、ガラス専門店やガラス交換を取り扱っている工務店やホームセンターで購入することが可能です。ただ、一般的なフロートガラスほど入手しやすくはないので、工務店、ガラス店などで購入し、取り付けも一緒に依頼するというのが通常です。
また、最近はガラス専門店やガラス交換を取り扱っている工務店などがホームページ上でガラス販売を行っているケースもあります。ガラスのサイズは非常にシビアで、数ミリの違いでも失敗となることがありますので、専門家に相談して購入、取り付けをしてもらうのがベストでしょう。
自分で網入りガラスに交換することは可能?
網入りガラスも、ほかのガラスと同様に、知識と技術さえあれば自分で交換することも可能です。そうでない場合は、専門家に依頼するのが良いでしょう。
しかし、網入りガラスは法律に基づいて設置されている場合が多いので、勝手に違うガラスに変更することはできない場合がほとんどです。
建築基準法に基づく設置
私たちの住む住宅およびすべての建築物は、建築基準法が適用された上で造られています。言ってしまえば、建築基準法を満たさない建築物は建てることができないわけですから、今、存在している建物はすべてこれを満たしているといえるのです。
その建築基準法の中で、防火設備に関する項目があり、網入りガラスはこれに該当しています。
その外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に、防火戸その他の政令で定める防火設備(その構造が遮炎性能(通常の火災時における火炎を有効に遮るために防火設備に必要とされる性能をいう。)に関して政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものに限る。)を有すること。
(引用:国土交通省HP http://www.mlit.go.jp/common/000042697.pdf)
ここで言う「防火設備」とは、火災発生時に延焼を防ぐ性能を持った設備を言い、網入りガラスはこれを満たすものとして認められています。網入りガラスが別名「防火ガラス」と呼ばれているのはそのためです。
こうした法律に基づいて設置されている網入りガラスですので、見た目が悪い・趣味じゃない、などの理由で勝手に別のガラスに変更してしまうことはできないのです。
ただ、中には建築基準法に基づいた設置ではなく、安全性確保のためにあえて網入りガラスを設置しているという場合もありますので、交換を検討する場合は専門家に相談してみると良いでしょう。
コーキングまたはパテの処理が必要
網入りガラスの周囲には、フロートガラスとは異なるパテが施してあるケースが多く見られます。また、古い建物になると、コーキングが施してあるなど、ゴムパッキンとは違う施工となっています。
網入りガラスの中にはワイヤーが入っており、ガラス周辺から水が入り込むなどすると、中のワイヤーが錆びてしまうことがあります。ワイヤーが錆びると、防火能力の低下だけでなく、突然の割れなどが発生する可能性も高まるため、ワイヤーの錆びは極力避ける必要があります。
こうした理由によって、網入りガラスの周辺にはパテなどで防水処理が施されるのが一般的となっているので、交換費用を浮かせたいとしても自分で交換作業を行うのは危険と言えそうです。
熱割れ対策も必要
網入りガラスは、他のガラスと比べて特に熱による突然の割れが起こりやすくできています。俗に言う「熱割れ」です。
この熱割れに対する対策も正しく施されていなければ、せっかく交換しても無駄になってしまう可能性もあるため、正しい知識を持った専門家に交換を依頼するのがベストでしょう。
業者に交換をお願いすると費用はいくらくらいかかる?
網入りガラスの交換を専門業者に依頼する場合、ガラス代のほかにもさまざまな費用がかかります。
工賃
ガラスを交換する手間賃。(10,000円~20,000円程度)
旧ガラス廃棄代
取り外した古いガラスを処分する費用。(5,000円~10,000円前後)
その他諸経費
運搬に別途費用がかかる場合や交通費、駐車場代などが請求されるケースもあります。(5,000円~30,000円程度)
これらはどの業者に依頼しても必ずかかるというものではありません。特にその他諸経費や旧ガラス廃棄代については、込みとしているところがほとんどです。
また、運搬費はガラスを運ぶためのトラック代が別途必要になる場合もまれにありますので、見積書の内訳を見て判断する必要があります。
これらをトータルすると、網入りガラスの交換を専門業者に依頼した場合、最低金額で見積もったとしても1枚につき35,000円前後~、2枚なら70,000円前後~となります。
交換にはどのくらいの時間がかかる?
網入りガラスの入手ができていて、サッシ等の問題が特になければ、網入りガラスの交換自体は1時間もあれば完了します。ただ、取り付け場所が特殊な場合や高所、危険が伴う場所、ガラスサイズが非常に大きい、サッシ自体も交換が必要…などの場合はもう少しかかると考えましょう。
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さいごに
お世辞にも見た目が美しいとは言えない上に、一見すると防犯性が高そうなのに実はダメ。そんな網入りガラスですが、実は防火設備として法律でも認められるほどの能力を持った素晴らしいガラスだったわけです。
そのため、交換するにはそれなりの費用と知識が必要となり、自力での交換は難しそうだということもよくわかりました。
できれば交換にかかる費用は抑えながら高性能さは維持。
これができれば一番良いはずです。
ガラス交換を取り扱っている業者の中には、良心的な金額で請け負ってくれているところもありますので、複数の業者に見積もりを依頼して、信頼できるところに交換してもらうと良いでしょう。